電気自動車は、ガソリンを使わずクリーンエネルギーの電気を使うため、二酸化炭素を排出しません。また、ガソリン代が高騰しても電気代は大きな影響を受けにくく、環境だけでなくお財布にも優しいです。

ガソリン価格に一喜一憂することなく気軽にドライブを楽しめる電気自動車は、今の時代に適していると言えるでしょう。

欧米では、従来型のガソリン車が近年中に廃止される方針で、日本でも2035年をめどに廃止が検討されています。つまり、従来型のガソリン車は、10数年後には自由に乗車できなくなる可能性があるのです。

この流れを受けて、電気自動車は更に注目されていくでしょう。

自動車を所有する際にかかる税金に関して、電気自動車は登録や車検時に税制優遇制度を受けられます。
まず、自動車の購入時にかかる環境性能割（旧・自動車取得税）は0円（非課税）です。また、電気自動車はエコカー減税の対象で、新車登録時と初回車検時にかかる自動車重量税は免税されます。さらに、毎年かかる自動車税も、電気自動車はグリーン化特例対象で75％軽減です。

よって、電気自動車は登録時のみならず、車検時や毎年かかる諸費用も負担が軽く済みます。

環境とお財布に優しい電気自動車ですが、フル充電1回あたりの走行可能距離が気になる方も多いのではないでしょうか？ドライブ途中で走行不能になってしまったら困りますよね。

しかし、フル充電1回あたりの走行可能距離はガソリン車とそれほど違いません。急速充電ステーションも増えてきているため、旅行時なども走行距離を気にする必要はあまり無いでしょう。

また、バッテリーの修理や交換に関する保証があるか確認しておくと、より安心できるでしょう。

電気自動車で気になる「電池切れ」も、充電スタンドの設置率はガソリンスタンド総数と比較しても6割から7割ほど普及しているため心配無用です。また、電気自動車は家庭用コンセントから充電できる車種もあり、ホテルや旅館などでは宿泊中に充電できるサービスを提供してくれるところもあります。

このように、電気自動車を気軽に充電できる環境が整ってきているため、電池切れで走行不能になることはほとんど無いと言えるでしょう。

登録時の税金などが減免対象でお財布に優しい電気自動車も、新車の相場はどうしてもガソリン車と比べて割高です。特に最新の電気自動車となると、本体価格の高さに手を伸ばしづらいと感じる方も多いでしょう。

しかし、電気自動車が普及し始めてから年月が経ち、中古の電気自動車であればガソリン車とそれほど変わらない価格の車種が増えてきました。ガソリン車から電気自動車に乗り換えるなら、まずは値段の安い中古電気自動車がおすすめです。

ガソリン車の平均新車販売価格は100万円から300万円、電気自動車の平均新車販売価格は300万円〜400万円と2倍近くになりますが、中古車であればガソリン車の平均新車販売価格と大きく変わらない価格で購入できる場合があります。非常にお得に電気自動車が購入できるため、おすすめです。

車種によっては、「家庭用蓄電池」として利用できる電気自動車もあります。災害時などに活躍する家庭用蓄電池は注目を集めていますが、相場は80~300万円程度（容量によって異なる）です。車を購入するのと同程度の費用がかかってしまいますが、蓄電池としての機能を持った電気自動車を購入すれば、大幅に出費を抑えることができます。中古の電気自動車であればなおさら低支出で済むため、おすすめです。

電気モーターとガソリンエンジンの両方を使用するハイブリッド車を「PHV・PHEV」と呼びます。PHV・PHEVどちらも同じ「プラグイン・ハイブリッド車」のことで、外部から充電できるハイブリッド車です。「E」の有無はメーカーによるシステムの呼び名が異なるだけで、特に違いはありません。

プリウスに代表される人気のPHV・PHEVは、ガソリンエンジンを搭載することにより電池切れで走行不能にならない点が魅力です。電気とガソリンの両方を使えるため、フル充電1回あたりの走行可能距離が長く、遠出も気軽に行えます。

PHV・PHEVは中古車市場で流通量が多く、車種もSUVからEVに近いものまで豊富にあります。また、中古のPHV・PHEVは相場がガソリン車とほぼ同じこともあり、中古電気自動車よりも購入しやすいです。

しかし、ハイブリッド車は登録や車検時の税制面で優遇が少なく、さらにガソリン車扱いのため、将来的な「ガソリン車廃止」の対象になり得ます。PHV・PHEVをこれから検討される方は注意しておきましょう。

EV（電気自動車）とPHV・PHEV（プラグインハイブリッド車）は、どちらも環境に配慮したエコカーの部類に入るため、選択を悩む方も多いでしょう。

車選びには様々な検討材料がありますが、将来的なガソリン車の廃止や値段を考慮すると電気自動車がおすすめです。

電気自動車の進化はとても早く、中古でもこまめな乗替えがおすすめです。今後ガソリン車は下取り価格の低下が懸念されますが、電気自動車は需要の増加に伴い、下取り価格も値上がりしていくでしょう。そのため、今のうちに電気自動車を購入することは、「先行投資」とも言えます。

将来的に自動車の標準となるであろう電気自動車。今のうちから乗っておくメリットは多大にあります。利用シーンや値段など希望の条件を整理したら、始めに中古車市場をチェックしてみましょう。理想の1台をお得にゲットできるかもしれません。