誰も状態の悪い車両を買いたいとは思いません。中古車の場合「修復歴」という呼び方をします。例えばバンパーやフェンダー、ドアをぶつけたので交換したい場合、修復歴は「なし」になります。そんなバカなと思うかもしれませんが、これは修復歴ではありません。クルマにとっての修復とは、自動車公正取引協議会が定めた9箇所で、交換か修正がなされた場合です。
箇所としては、フレームやピラーなどボディの基本骨格に当たる部分です。走行安全性や乗り心地に影響を与える可能性のある箇所にダメージを負ってはじめて、「修復歴有」になるわけです。
修復歴車とは自動車公正取引協議会が定めた9つのポイント(上図)に関して、交換もしくは修正したクルマのことを指す。
原因が交通事故に限らず、この部位を修復したものは「修復歴あり」となる。一般的な事故車という言い方とは多少異なる。
キズやヘコミなどをきれいに直したものや、車体の基本骨格にあたらないフェンダーやドア、ボンネットなどの部位を修復したものは「修復歴あり」とは呼ばれない。
プライスボードにもっとも大きく書かれているのは価格です。この価格とは、税金や保険を除いた消費税込みの車両本体価格です。例え現金一括支払いだとしても、この金額だけでクルマを手に入れることはできません。別途販売諸費用というものもかかります。
初年度登録年月や車検有効期限、走行距離数は、車検証や現車のオドメーターと照らし合わせ、記録内容に相違ないかのチェックをしましょう。信頼できるショップかどうかの判断材料にもなります。また、残車検も重要です。「険無」だと、車検法定整備費用が発生します。
- 販売価格は店頭渡し現金価格を表記。この価格には保険料、税金(除く消費税)、登録料など諸費用は含めない
- 登録車は初度登録年月、軽自動車は初度検査年を表示
- 有効期限の年月日を表示
- 計器の示すキロ数を表示
●キロ数に疑義がある場合は「?」推定の場合は推定キロ数、根拠がない場合は「不明」と表示
●走行距離計を自社で取り替えた場合は、取り替え前・後のキロ数を表示
●走行距離が改ざんされている場合、「改ざんされていること」を表示
- 展示時点から過去2年以内に定期点検法定整備が行われ、その点検記録簿が展示車両に備え付けられている場合は「有」と表示、その他の場合は「無」と記入。「有」の場合、定期点検法定整備の内容を付記
- 車体の骨格にあたる部位の修正および交換歴がある場合は「有」、その他の場合は「無」と表示
- 自家用、営業用、レンタカーの区別を記入。自動車教習所などで使用したクルマはその他に記入する。
- 保証の有・無を表示
●「保証付き」の場合は「保証内容」、「保証期間または保証走行距離」を付記
- 定期点検法定整備実施の有・無を表示
●定期点検法定整備を実施して販売する場合「定期点検法定整備あり」と表示
●販売(展示)時までに実施する場合は「済」と表示。(販売価格に法定整備費用を含めること)
●販売時以降、車両引渡し時までの間に実施する場合「納車時」と表示
●定期点検法定整備を実施しない場合「定期点検法定整備なし」と表示
●要法定整備個所がある場合、そのことを表示
- 定期点検法定整備あり(納車時)の場合で、販売価格に法定整備費用を含めて表示する場合は「含まれています」、含めないで表示する場合は「含まれていないことと法定整備費用の額」を表示
- 保険料、税金(除く消費税)、登録時に伴う費用等は含まれていないということを表示
- リサイクル料金についての表示